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2010年7月10日 (土)

構成角度で見る作品感想文3

今回でとりあえずクラブサンデーの読みきりカテゴリ内の『嗤う疫病神』の感想文は締めです。

結局ヒロインは絶望感に襲われながらも表面上はまずは友の命を救うことを選ぶわけですが心底では友が助かった直後には疫病神に友が何かされる前に襲い掛かるという案を漫画上でも明示しますがこれは負属性のヒロインによる唯一無二の存在を何があっても手放さないという一層のキャラクター性の確立をダメ押す演出にもなっています。

そして疫病神による友人の憑き物の取り払いが始まるんですが、まぁ神ですので圧倒的にやっちゃいますw。個人的にはそこまでページ割く必要あるのかなとも思いますが画力の高い方ですので十分魅せられる読者もいそうですね。私みたいな中途半端な画力の場合には要注意でしょうww

で、友人の血色はよくなり助かったところでヒロインが疫病神に襲い掛かるわけですが通用するはずもなく逆鱗に触れようかと言う表現もありますが、神はあっさり許します。なぜなら友人は既にヒロインへの記憶は消えていてヒロインにとっての友人は失っているからなのでした。そして神はそれが面白くってたまらないと。

基本的に節々の空気の流れとしてブラックユーモアや軽さを出してますから、至福から再度絶望に落とすのを見るのが好きって言う表現は疫病神らしくていいんですが、どうせなら退治ページにページ割くより、ここをちゃんと怒ってそれでも抵抗するヒロインとか駄目なりの意志の強さを示す3段目のキャラクター表現の強調をしてから許してせせら笑いでよかったんじゃないかと個人的に思う部分もあります。

とはいえ寓話的な締めでもありますので、勝手にどうぞな流れも妥当といえば妥当かもしれません。そして、友人の根本的な人の良さは変わりようがなかったので記憶がなくとも絶望するヒロインを気遣うことで一抹の光が差し込むと共に友を心配したのではなく自分の保身を心配してきたことを恥じ、出直し出発~的な感じで締めとなりました。

漫画考察 - 漫画の描き方を考える -

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